学部?大学院学部長メッセージ

MESSAGE

佐川 雄二

 情報工学部の最初の卒業生が卒業する2026年、名城大学は開学100周年を迎えます。情報工学部は、名城大学の100年の進化を完成させるため、10番目の学部として誕生しました。

 「デジタルトランスフォーメーション(DX) 」や「第4次産業革命」といった言葉が表すように、これからはあらゆる課題に立ち向かう際に、「情報」という観点からのアプローチは(それが全てではありませんが)欠かすことができません。そうした社会において総合大学である名城大学は、文理様々な学部が「情報」を一つの軸に連携し、教育?研究を推進することが重要だと考えます。情報工学部では、このような他学部との連携も含め、様々な分野と人々と協働して課題解決できる情報技術者を育てたいと思っています。 また、名城大学が掲げる「創造型実学」という理念も、情報工学部の性格をよく表しています。例えば、なぜ「情報『工』学部」なのか、これはアイデアを出す(想像する)だけではなく、ちゃんとそれを「カタチにする(創造する)」ことにこだわってほしいという想いがあります。

 このようにあらゆる分野の問題に、情報技術の専門家としてチームの一員に加わり、きちんと解決に導くことができるようになるためには、多くの実践が必要となります。情報工学部では、PBL(Project-Based Learning)をはじめとする実践的な学び(体験的な学び)を従来の基礎から応用、発展と段階を踏んで行く学び(体系的な学び)と組み合わせることで、理論と実践のバランスの取れた技術者を育成します。

 また、学び方という点では、情報技術の応用範囲の広がりにより拡大しつつある情報工学分野を、全員が均一に網羅的に学ぶ必要はないため、それぞれの興味や進路などによって集中して学ぶ分野を選択できるようにしたプログラム制を引き続き採用し、上記の体験的?体系的学びの比率を変えてそれぞれの資質や進路などによって選択するコース制と組み合わせて、何をどう学ぶかを自らデザインできる仕組みを導入しています。

 情報技術は日進月歩で、単にスキルがあるだけでは、数年で通用しなくなります。スキルを支えている原理?原則に関する知識、スキルと知識を組み合わせて課題を解決する応用力、新しいスキルを作り出す力、それらを身につけて広く?長く活躍できる技術者になってほしいというのが、情報工学部設置の想いです。

学部長 佐川 雄二

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