大学概要【2025年度実施分】人を育てるドラマプロジェクト

外国語学部

人を育てるドラマプロジェクト
実施責任者:Aya Murray

中京地域はもちろん、ドラマ教育(演劇教育)を行っている大学は全国にも非常に少ないのが現状です。英語によるドラマ教育となると、実践例はほとんどありません。世界では常識であるドラマ教育が日本で採用されない理由は、①演劇文化が成熟していないこと、②ドラマを教える教師がいないことの2点に集約されます。外国語学部には、英語でドラマ教育を行うことができる教員が2名在籍しています。本プロジェクトは名城大学が誇れる取組に発展することと信じます。


ACTIVITY

地域演劇コミュニティとの連携が拓く実践的学習

2026/01/27

1.前期演劇公演『Eurydice』

7月9日?10日に、マレーゼミの学生による前期演劇公演『Eurydice』を上演しました。今年度は初めて英語劇に取り組み、言語面と表現面の両方から演劇創作に挑戦しました。
本作品は、名古屋を拠点とする劇団 Theatre Iridescence(TI)も同時期に上演しており、学生は自身の稽古に加えてTIの稽古を見学し、プロの俳優から直接助言を受ける機会を得ました。また、学生公演にはTIの俳優が来場し、励ましや具体的なフィードバックを行いました。さらに、8月3日にはTIの本公演を観劇し、終演後に俳優と意見交換を行うなど、学内外をつなぐ実践的な学びの場となりました。
(公開ゲネ1回、公演3回)

舞台のワンシーン:亡き妻を連れ戻すため、オルフェウスが死の国へ向かう場面。

舞台のワンシーン:エウリディケ(オルフェウスの妻)が、死の国で亡き父と再会する場面。

Theatre Iridescence(TI)のメンバーから助言とフィードバックを受けた後に撮影した集合写真。

学生が Theatre Iridescence による『Eurydice』公演を観劇後、TIの俳優とともに撮影した集合写真。

前期演劇公演『Eurydice』のポスター

2.秋公演に向けた夏季ドラマ「キャンプ」

9月1日?5日の5日間、秋公演に向けた夏季ドラマ「キャンプ」を学内外で実施しました。作品の舞台が1995年のアメリカであり、魔法生物のキャラクターが登場することから、小道具制作の基礎を学ぶとともに、当時のアメリカ文化について調査?理解を深めました。
また、動物園での観察活動を通して、動物の動きや身体の使い方を研究しました。これは、海外の著名な演劇教育プログラムでも広く推奨されている、一般的なドラマ教育の手法です。学生は身体表現を理論と実践の両面から学ぶ貴重な機会となりました。

1) 1995年当時のアメリカの若者言葉や文化、ファッションを理解するため、影響力の大きかった映画を鑑賞する学生たち。

2) 怪物役を演じる学生が、動きや衣装表現の着想を得るため、動物の動きを撮影?観察した際の集合写真。

3. NIE(シンガポール)との特別オンライン?ワークショップおよびモノローグ発表

10月8日および10月29日に、シンガポールのNIE(National Institute of Education/南洋理工大学)との国際共同オンライン?ワークショップを実施しました。
本企画には、NIEの学生と、名城大学マレーゼミおよび基礎演習Ⅳ、さらに淑徳大学の学生が参加しました。学生はオリジナル?モノローグの創作方法を学び、意見交換や推敲を重ねた後、Zoomを通じて互いに作品を発表しました。芸術創作を媒介とした異文化交流を通して、言語運用力と表現力の双方を高める機会となりました。

ワークショップの最終日の集合写真

4. Re-Act Theatre Companyによる特別アクション?ワークショップ

10月21日および10月28日に、名古屋を拠点とする Re-Act Theatre Company による特別アクション?ワークショップを実施しました。参加者は基礎演習Ⅳおよびマレーゼミの学生です。
学生はアクション表現の基本原則を学び、安全性に十分配慮しながら、舞台上で効果的に見せる動きや構成について実践的に学びました。専門家の指導のもと、表現と安全を両立させた創作を経験することで、舞台制作への理解を深めました。

舞台用の剣を使った殺陣の基本動作を学ぶ学生たち。

基本的なアクション振付の練習中、Re-Actの座長から指導を受ける学生たち。

学生(右)とRe-Act Theatre Companyの俳優(左)による振付練習の様子。

5. 後期演劇公演『She Kills Monsters』

12月11日?13日に、マレーゼミおよび基礎演習Ⅳの学生による後期演劇公演『She Kills Monsters』を上演しました。本作品はアクション性の高い演劇作品であり、学生は小道具武器制作者から指導を受け、プロップ武器の制作にも取り組みました。
さらに、マスクや衣装の制作、アクション?シーンの構成をRe-Act Theatre Companyのメンバーと協働して行い、創作から上演までを総合的に経験しました。これにより、演劇をチームで作り上げる力と実践的な舞台技能を身につける機会となりました。
(公開ゲネ1回、公演2回)

EVAフォームや紙粘土などを用いて、小道具制作の基礎を学ぶ学生たち。

Re-Act Theatre Companyのメンバーから、殺陣シーンの振付について助言を受ける学生たち。

公演のために学生が制作した怪物のマスク。

公演に向けて学生が作成した舞台構成の下書き。

作品中の重要な殺陣シーンの一場面。

主人公が五つの頭を持つ怪物を倒す、物語のクライマックスの場面。

すべての登場人物が無事に帰還し、物語が締めくくられる最終場面。

公演ポスター。

6. 卒論発表会での上演 (2026/01/20)

卒論発表会では、12月に上演した『She Kills Monsters』をもとに、学生が内容を再構成した短縮版を上演しました。本発表に向けて、学生はMurray教員の指導のもと、作品を編集し、観やすく整理した構成を作り上げました。
DN511の教室において、二台の小型の平台とプロジェクターを使用して場面を構成し、限られた空間を生かした上演となりました。当日は多くの来場者があり、全3回の上演はいずれも満席となりました。最終回では教室に入りきらず、廊下まで観客があふれるほどの盛況となり、1年の学びの成果を共有する場としてふさわしい締めくくりとなりました。

発表終了後の集合写真

  • 情報工学部始動
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