西尾ゼミの3年生を中心とした活動の一つに、地域での英語教育の発展と普及のため、英語絵本の読み聞かせを行っています。ゼミでの第二言語習得と英語音声学についての理論的な学びをフィールドワークを通して、アンケートなどのデータを採取し、研究に結びつけるという目的です。この活動を通して、ディプロマポリシー（DP）の英語運用能力取得と発信力を育成しています。
　11月に実施予定の刈谷市教育委員会との共同プロジェクトである英語絵本読み聞かせ会に向けて、幼児向けの絵本選びのためのビブリオバトルを行いました。まず、一人一人が自分のお気に入りの絵本を選び、その絵本についてのストーリーを説明したのち、自分のコメントを述べ、それを聞いているほかの学生が質問し、それに回答するというものです。その後、それぞれが気に入った絵本に投票しました。

　11月９日（日）に西尾ゼミ学生12名が、刈谷市「英語絵本の読み聞かせ会」（11月30日実施）のためのリハーサルを「刈谷市総合文化センター」にて行いました。刈谷市教育委員会、会場担当者の方々のご協力を得まして、会場の設営や、英語絵本のプログラムの段取りなど確認しました。ゼミ学生にとりましては初めて大きなイベント準備となりますが、それぞれ自分の役割を確認し、またスムーズな運営のためにアイディアを出したりと、多くの学びがありました。

　刈谷市教育委員会との連携事業で大学連携公開講座として、11月30日（日）10時30分より12時頃まで刈谷市総合文化センターで西尾ゼミの3年生12名が、幼児と保護者を対象に、「親子で楽しむ英語絵本読み聞かせ講座」を開催しました。
　事前予約のあった20家族50名あまりの参加者を対象に、Dear Zoo、Brown Bear、Dream Snowの３冊の絵本を読み、それらを題材にした動物当てや色あてゲームを行いました。子供たちは非常に熱心に絵本に耳を傾け、とても楽しそうに英語で答えていました。その後、保護者の方々は、西尾教授による言語習得の観点からの英語絵本の読み聞かせのコツのレクチャーを非常に熱心に聞かれていました。レクチャー後には保護者からたくさんの英語教育に関する質問がありました。その間、子供たちは、輪投げゲームや「サンタさんが転んだ」ゲームをして楽しんでいました。クリスマスの飾りつけのある中、最後に、賞状やお土産をプレゼントし、全員で記念撮影を行い、和気あいあいとしたにぎやかで楽しい英語絵本読み聞かせ会となりました。