大学概要【2024年度実施分】写真と映像を用いたフィールドワーク実践プログラム
外国語学部
本プログラムは、フィールドワークを通じて、実践的コミュニケーションを高め、地域の学びを深化させ、画像や動画のデータを効果的に活用する技術を修得するプログラムである。「基礎演習II~IV」、「ゼミナールI~IV」、「国際フィールドワークII(非英語圏)」などの授業に関連して実施したフィールドワークの過程を、テキスト情報だけでなく、写真やビデオで記録?編集し、視覚情報を通じて学修を発展させることを目指す。
ACTIVITY
野外民族博物館リトルワールドでの文化人類学フィールドワーク
2024/06/03
2024年6月2日に授業「ゼミナールⅠ」(担当:津村)の受講生11名が野外民族博物館リトルワールドにてフィールドワークを実施した。
リトルワールドでは、学生が3つのグループに分かれ、グループ課題「モノから読み解く世界の家屋」および個人課題「モノから読み解く地域論理」に向けた調査を行い、写真撮影と情報収集を行った。グループごとに設定したテーマは、「寝室」「外壁」「食?台所」である。また野外展示のみならず、屋内博物館の豊富な展示物からも情報を収集した。
今後は収集したデータをまとめて、2週間後にグループごとにプレゼンテーションを実施する予定である。
知立団地での多文化共生フィールドワーク
2024/10/31
2024年10月22日に授業「基礎演習II」(担当:津村)の受講生11名が(知立市昭和地区)にて多文化共生に関するフィールドワークを実施した。
10月15日に知立市役所企画政策課地方創生SDGs係の佐藤様と村松様、JICA中部の木村様が授業にお越しになり、多文化共生の取り組みについてご講義と課題をいただいた。今年度の課題は、「“やさしい”日本語を広める方策」で、まずは現地を見るために、10月22日に知立団地にてフィールドワークを行った。放課後児童の学習支援を行う児童センターでは、ブラジル語やベトナム語など多言語が飛び交う環境で、現地の言語空間について体験的に学ぶことができた。
今後は収集したデータをまとめて、2週間後にグループごとにプレゼンテーションを実施する予定である。
京都市での宗教文化フィールドワーク
2024/11/11
2024年11月9日に授業「ゼミナールII」(担当:津村)の受講生11名が京都市にて宗教文化についてのフィールドワークを実施した。
まず、小野篁が冥界を行き来した井戸のある六道珍皇寺、縁切り祈願が有名な安井金毘羅宮、子育て幽霊伝承のみなとや幽霊子育飴本舗、六道珍皇寺などをめぐる。さらに京都市の北側に移動して、丑の刻参りで有名な貴船神社、天狗伝説があり護法魔王尊を本尊とする鞍馬寺を見学する。古代から現代まで引き継がれる異界をめぐる信仰が現代日本の観光文化の中にどのように組み込まれているかを検討した。
さらに夕刻には東寺にて、五重塔のライトアップと、金堂の大日如来と立体曼荼羅、講堂の薬師如来などを見学した。
今年度は例年に比べて外国人観光客が非常に多く、貴船のような離れた寺社にも人が溢れているオーバーツーリズムの現状を見ることができたのも大きな収穫であった。さながら日本宗教文化のテーマパークとして京都が位置づけられている様子であった。
今後は収集したデータをまとめて、フォトブック形式の報告書を制作する予定である。