大学概要【2022年度実施分】自治体との連携による観光振興施策の提案

経済学部

自治体との連携による観光振興施策の提案
実施責任者:山本 雄吾

本事業は、岩手県岩手町と連携し、同町の観光振興施策の検討?提案を目的としたPBLを実施するものである。
岩手町は、北上川源泉や石神の丘美術館などの観光資源を有しており、戦前の俳優「園井恵子」所縁の町としも注目されている。東北新幹線も停車し、アクセスは悪くないものの、観光スポットとしての知名度は高くない。
このため、本事業では、費用対効果に優れたいつくかの施策に焦点を絞り、観光振興施策を提案する。

ACTIVITY

長良川鉄道(株)本社にて「鉄印帳」についてのヒアリング調査を行いました。

2022/11/29

東北新幹線いわて沼宮内駅は岩手県岩手町の中心駅であるが、乗降客数は89人/日と極端に少ない。このため、岩手町ではいわて沼宮内駅の利用促進が課題となっており、この検討を山本ゼミが受託した。
検討の方針として、大規模な観光振興や地域開発ではなく、費用対効果に優れたミクロ的施策に限定した。施策の1つとして、新幹線鉄印帳の導入を提案するが、この先行事例調査のため、岐阜県関市の長良川鉄道株式会社本社を訪れ、担当者からお話をうかがった。
鉄印帳は、いわば御朱印帳の鉄道版で、長良川鉄道他全国の第3セクター鉄道で導入されている。観光客は鉄印収集のため、全国の第3セクター鉄道を巡ることになり、各鉄道の利用者、入込観光客の増加が期待できる。
今回のヒアリング調査では、鉄印帳導入にあたっての初期費用や運営費用、導入の効果(輸送人員および営業収入の推移)、地域に与える影響等について、詳細を把握した。

ヒアリング調査にご対応いただいた長良川鉄道(株)運輸部係長林克彦様

長良川鉄道鉄印

長良川鉄道列車

岩手県岩手町役場にて、「東北新幹線いわて沼宮内駅利用促進調査」結果を報告しました。

2023/01/30

 東北新幹線いわて沼宮内駅は岩手県岩手町の中心駅であるが、利用者数(乗車人数)は1日平均80人程度(新型コロナウイルス感染症の影響を受けない欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网元年度の実績)と極端に少ない。このため、岩手町ではいわて沼宮内駅の利用促進が課題となっている。
 かかる状況から、山本ゼミでは、いわて沼宮内駅の利用促進施策を検討した。検討の基本方針として、大規模な観光振興や地域開発による入込数増加、駅利用者数増加を目指すのではなく、費用対効果を考慮したミクロ的施策に限定した。具体的には、①新幹線秘境駅としてのPR、②新幹線鉄印帳?鉄印の導入、③駅施設見学ツアーの実施、④岩手町所縁の戦前のタカラジェンヌ園井恵子を核としたコンテンツツーリズムの展開、⑤駅構内のSNS映えスポットの整備、⑥駅の歴史展示コーナー設置を提案した。
 欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网5年1月30日、以上の調査結果の概要を、岩手町役場において、学生代表2名が、岩手町町長佐々木光司氏、企画商工課長竹花勇治氏、園井恵子を語り継ぐ会代表柴田和子氏に対して説明し、質疑応答を行った。
 今回の質疑の結果も踏まえた最終調査報告書を、年度末に刊行予定である。

学生2名による「東北新幹線いわて沼宮内駅利用促進調査」結果のプレゼンテーションの模様(岩手町役場欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网5年1月30日)

萩市商工観光部観光課にて観光振興施策にかかわるヒアリング調査と、「萩市歴史と自然の展示館」の視察を行いました。

2023/02/03

 東北新幹線いわて沼宮内駅は岩手県岩手町の中心駅であるが、乗降客数は89人/日と極端に少ない。このため、岩手町ではいわて沼宮内駅の利用促進が課題となっており、この検討を山本ゼミが受託した。
 利用促進施策の1つとして、駅に地域や鉄道の歴史展示コーナーを設置することを提案するが、この先行事例調査のため、山口県萩市の「萩市歴史と自然の展示館」およびその運営主体である萩市商工観光部観光課を訪れ、施設の視察とともにヒアリング調査を実施した。これにより、施設整備にあたっての初期費用や運営費用、導入の効果(利用人員の推移)、地域に与える影響等について、詳細を把握した。

萩市商工観光部観光課でのヒアリング調査

萩市歴史と自然の展示館(萩駅舎)

「東北新幹線いわて沼宮内駅利用促進調査報告書」が完成しました。

2023/03/29

山本ゼミでは、岩手県岩手町の依頼により、同町の主要駅である東北新幹線いわて沼宮内駅の利用促進施策を検討した。このため、各地の駅利用促進の先行事例について、デスクトップ調査やヒアリング調査、現地視察を実施した。この結果、①新幹線秘境駅としてのPR、②新幹線鉄印帳?鉄印の導入、③駅施設見学ツアーの実施、④岩手町所縁の戦前のタカラジェンヌ園井恵子を核としたコンテンツツーリズムの展開、⑤駅構内のSNS映えスポットの整備、⑥駅の歴史展示コーナー設置を提案し、「東北新幹線いわて沼宮内駅利用促進調査報告書」を纏めた。

「東北新幹線いわて沼宮内駅利用促進調査報告書」表紙および目次

  • 情報工学部始動
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