大学概要【2021年度実施分】これからの地域福祉とデザインの役割を考える
理工学部
就労支援施設を対象とし、彼らの居場所としてコミュニティが醸成される場をデザインするプログラムである。本年度は、実情に応じた家具等、内装の設えをデザインし、ものづくりワークショップの中で、学生たちによるDIYベースの制作を行う予定である。
ACTIVITY
就労支援施設に設置する「小さな仕掛け」の提案
2021/12/08
就労移行支援×自立訓練「ジョブズカレッジ」改装プロジェクト。第1フェーズとして、施設内に設置する12点の「小さな仕掛け」をデザインした。学生たちは、現場の観察調査や福祉団体へのヒアリングを通して、机上では得難い学びを経験するとともに、学びの成果が実社会に貢献していく喜びを体感した。
就労支援施設に設置する「小さな仕掛け」のDIYによる制作
2021/12/24
就労移行支援×自立訓練「ジョブズカレッジ」改装プロジェクト。第2
フェーズとして、施設内に設置する「小さな仕掛け」を学生たちが自らの手で制作した。学生たちは、ものづくりを通して、制作することの難しさ、細かなおさまり、道具の使い方など、学内での授業では得難い学びを経験するとともに、ものづくりの楽しさや達成感を味わった。
先進事例「sharek金沢」の調査
2021/12/27
share金沢の様子
我が国の人口における高齢者の割合が年々高くなっていく現代において、様々な関わりのある高齢者施設をデザインすることは急務となっています。そこで、本事業では、様々な賞を受賞するなど国内で高い評価を得ている先進事例としてshare金沢の調査を実施しました。 |
Share金沢では、高齢者や障害者、一般の方など、様々な方々が「ごちゃまぜ」に施設を使う計画がなされています。それにより孤独感を感じる老人が少なく、社会の中での居場所が見つけられるようなデザインがなされています。
調査時の交流の様子
このような調査結果を建築学的に分析し、事業者にプレゼンテーションをすることで、次代の福祉施設のあり方を模索していきます。
学生とユーザーとの協働による「みんなの壁」を施工
2021/12/30
就労移行支援×自立訓練「ジョブズカレッジ」改装プロジェクト。第3フェーズとして、施設内の壁面に飾り棚を施工した。学生たちがあらかじめ設計したデザインをもとに、まずは施設ユーザーとなる障害者らに内容をガイダンスした。グループに分かれ、内容がうまく伝わるよう、モデルを使うなど工夫して説明。次に、道具の使い方等の説明を行った後、事前に切り出した資材を使って、みんなで施工した。
学生たちはこれらのプロセスを通して、伝えることの難しさ、制作することの段取りなど、学内での授業では得難い学びを経験するとともに、協働することの達成感を味わった。