2024年10月2日(水)、文教大学教授の千葉克裕先生をゲストにお迎えして、藤原ゼミで特別授業が開催されました。千葉先生は英語教育における多読(extensive reading)の第一人者として知られ、その実証的な研究と豊富な教育経験から、多読が言語習得に与える効果について具体的かつわかりやすい解説を行いました。
ジャグリングから始まる特別授業
特別授業は、千葉先生の趣味であるジャグリングの披露から始まりました。ジャグリングは、右脳と左脳を同時に活用する活動であり、その後の授業にも通じる「バランスの取れた」思考や学習を象徴しているかのようでした。このユニークな導入で、学生たちの緊張がほぐれ、学びへの意欲を高めるきっかけとなりました。
多読の効果と実証的研究
授業の本題では、多読が言語習得にどのように効果をもたらすかについて、千葉先生自身の研究成果や、実際の教え子たちの具体例を交えながら丁寧に解説されました。特に、楽しんで簡単な本を大量に読むという多読の基本的なアプローチが、英語力向上にとってどれほど重要であるかが強調されました。
また、多読によって習得した語彙量や文法の理解が、TOEICなどの試験スコアにも大きな影響を与えることが、データを通して示されました。学生たちは、実際の脳波の統計データや事例に基づく説明に強く興味を引かれ、納得する場面が多く見られました。
研究手法とデータ分析
さらに、本ゼミで取り組んでいる研究手法の理解を深めるために、千葉先生が自身の研究における量的分析の具体例を紹介してくださいました。統計データを活用して英語学習における効果を測定する方法は、学生にとって新しい視点を提供し、自分たちの研究にどう応用できるかを考える良い機会となりました。
授業の最後には、学生たちと一緒に記念撮影が行われ、特別授業の締めくくりとして思い出深い時間が過ごされました。
学生たちの感想
以下に、特別授業に参加した学生の感想を紹介します。
川本 衣麻里さん(3年次)の感想: 「千葉先生の授業を通して、英語力を高める上で多読がいかに重要かを感じました。中でも、『楽しんで、すごく簡単な本を、自分の好みで、大量に読む』という言葉が印象的でした。大学では、本を読むことを課題の一環として課されているので、正直今あまり本を読むことに前向きになれていませんが、これからは課題としてではなく、絵本など今まで読む機会のなかったものも手に取ってみたいと思いました。自分で好きな本を選ぶことで、多読に対して自然に抵抗がなくなっていくと思うし、英語力を高めるという点でも本を読む習慣を身につけたいです。」
早川 三四郎さん(3年次)の感想: 「多読の重要性を理解できた。今まで私は多読と言っても15,000字程の英語の本一冊読んで満足していたが、千葉先生の話を聞いて100万語くらい読んでやっと効果が出始めているような印象だった。多読による経験を積むことで、読んだ量とTOEICのスコアには明らかな正の相関が見られたので、多読は効果があることを実感できた。英語は話の8割くらい分かれば大体どのような話の内容か理解することができるので、敢えて難しい勉強をする必要はなく、ひたすら英文を読んでその中での単語の意味や使われ方を知っていく必要があるのだと分かった。」
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