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2022.01.25

外交政策シミュレーションに外国語学部生が参加!

  • #ICT X 学び
  • #イベント
  • #挑戦!
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(写真提供:外国語学部)

 1月21日(金)に、外国語学部の学生有志(2年生~4年生)が、中京大学?愛知学院大学?名古屋市立大学の学生とオンラインを結んで、外交政策シミュレーションに参加しました。

 

名城の外国語学部生は日本政府を担当!

 参加者は、事前に説明会を通じて「政策決定過程論」を学び、各大学で1つの政府ごとに割り当てられたシミュレーションに臨みました。
 名城大学は日本政府を担当し、学生がそれぞれ首脳?官僚?高級事務等を演じるポストの役になりきって、「何がどうあるべきか」だけでなく、「何が最も起こり得るか(what is most probable)」についても留意して、各国(各大学)との外交交渉にあたりました。

さまざまな情報を分析し、判断を下す外国語学部チーム

新たな懸念材料?対処事案が欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网として流れる様子

各国交渉を行い、同時に政府内協議を進める外国語学部チーム

チーム全員で評価、各大学からフィードバックを受ける様子

参加学生の感想(レポートからの抜粋)

西田悠人さん (2年生:防衛大臣役)
 私は今回のシミュレーションで国際政治の難しさを学ぶ事ができました。実際に、防衛大臣(人数が少ないため、統合幕僚長を兼務)として、日本の利益保護と戦争による世界情勢の混乱の両方を避けようと努めましたが、結果としてそれらを避けることができませんでした。政策を考え、これだと決まった時に速報が入り、それまで決めていた案を練り直し、新たな政策を考えることの繰り返しでした。知識不足が今回の失敗を招いたので、参加を通じて、より積極的に国際政治に関する勉強をしようと思いました。
 また、首相や官房長官の役を務めていたメンバーとの話し合いはもちろんのこと、世界各国を担当した他大学との交渉も政策形成には欠かせませんでした。この交渉によって、実際の政策を決めていた部分もあったので、政策は自国だけでなく、世界各国との協調も不可欠だと学ぶ事ができました。
 今回のシミュレーションは良い結果に終わりませんでしたが、国際政治に深く興味を持つことができました。先に述べたように国際政治をより勉強して、今後もこの様なイベントに積極的に参加したいです。

長谷川侑奏さん (4年生:内閣総理大臣補佐官兼外務大臣役)
 日韓や日米といった同盟のつながりを活かして、他国と首脳会議を開いて意見を交わすことで、日本と海外諸国との連携強化を図ることにつなげた。結論として、非核化を掲げていたにもかかわらず、第2次朝鮮戦争の勃発に加担しかねないという結果を生んでしまった。当初は、世界全体の非核化を掲げていた。しかし、米韓でのOPLAN発動に日本が協力することによって、日本も戦争に加担している状況となってしまった。 また、Strategy PaperやAction Paperを有効活用することができなかったため、国益を守り抜くことや、先を見通して考えることができなかった。日本で発生した停電の問題や邦人保護を他国に要請したにもかかわらず、それ以降話を進めることができず、かえって続々と更新される情報を整理することに苦戦するばかりであった。先に発生した問題と、更新される問題のどちらから解決していくべきなのかについて、優先順位をつけるべきだった。
 結果として守り抜くことができなかった非核化の理由として、日本が中国との情報交換や北朝鮮との対話を行わなかったことにより、米国や韓国からの支援を待つだけという受動的状況を生んでしまった。中国と早めの情報共有を行うことで、日米韓でのOPLANの発令などを防ぎ、日本が掲げる非核化の道を歩む可能性もあったのかもしれないと考える。
 また、北朝鮮との対話や速報に関するリアクションを行わなかったことによって、北朝鮮の状況を知ろうとする国際社会への協調が欠けてしまっていた。米韓との首脳会談や2+2会議などでは、米国の優勢的な姿勢に韓国が乗っかる形となり、日本もそれに影響を受けた形となってしまった。

イベントを終えて

 参加学生からは、「限られた時間で事態が目まぐるしく変わり、冷静な判断が下せなかった」というコメントや、「他国(他大学)と国際社会に関して対話する機会や、国益を最重要視して考えていくバランスの難しさを改めて知る貴重な機会となった」など、シミュレーションを通じて、合理的な政策形成の難しさを痛感する様子がうかがえました。また、「2、3年生の段階で、こうしたシミュレーションの機会があると、国際社会に対する視野がより広がると思う」といった感想もあり、今後もこうしたシミュレーション学習を続けていく重要性を再認識することができました。
 外国語学部では、これからも学生とともに、ハイブリッド双方向型の新しい学びを取り入れていきます!
(文責 萩藤)