第1回ミライ社会へのユメ絵画展表彰式 北海道など各地から9人が出席
天野浩本学特別栄誉教授らが手渡す
本学が募集した「第1回ミライ社会へのユメ絵画展」コンテストの表彰式が4月24日、天白キャンパス共通講義棟北の名城ホールで開かれました。北海道や愛知県内など各地から受賞者9人が出席(ほかに1人欠席)し、特別審査員で2014年ノーベル物理学賞受賞者の天野浩本学特別栄誉教授(名古屋大学教授)らから表彰状を受け取りました。
本企画は、小学生を対象に、地球の未来の姿などを自由な発想で描いてもらいました。全国から114点の応募がありました。天野特別栄誉教授、2019年ノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授?特別栄誉教授らが審査した結果、10点が入賞しました。天野教授の恩師で一緒にノーベル物理学賞を受賞した故赤﨑勇終身教授?特別栄誉教授にちなんだ賞も設けました。
小原章裕学長はあいさつで、自分が大学院生時代の1981年にノーベル化学賞を受けた福井謙一博士が若い人たちに「夢は実現するんだよ」と伝えたということを引き合いに、「皆さんが描いた夢がきっと実現する時代になるように期待している。皆さんが、実現するための先導的な役割を果たしてほしい」と述べました。
小原学長、天野特別栄誉教授、赤﨑終身教授門下生の上山智理工学部材料機能工学科教授、矢野幾也本学理事が受賞者一人一人に表彰状を手渡しました。
天野特別栄誉教授は講評で、赤﨑終身教授が戦時中の子どものころ、米軍機の機銃掃射から危うく逃れた体験を紹介。今起きているロシアとウクライナの問題を念頭に、「次に描くときは、夢とともに平和も考えてほしい」と語りかけました。
応募全作品は5月中旬まで、天白キャンパス内の校友会館4階、赤﨑?天野?吉野ノーベル賞記念展示室で展示しています。
表彰式の後、受賞者や同伴の家族らは、同展示室を訪れ、自分の作品と対面したり、ノーベル賞メダルのレプリカに見入ったりして貴重なひとときを過ごしました。
天野特別栄誉教授に自作の説明をした、天野賞の三浦かりんさんは「天野先生に会えてよかった。緊張した」と話しました。三浦さん家族と北海道から同じ飛行機で来た原万琴さんは「締め切り1週間前に募集に気づいたが、ノーベル賞を受賞した先生に会いたい一心で描いた。頑張ってよかった」と感激していました。
受賞者とタイトル
受賞者とタイトルは次の通り(敬称略、学年は応募当時)。
学長賞 本多 優人(大阪府、4年)『海を豊かにする亀ロボットが大活躍する未来』
吉野賞 永井 秀弥(千葉県、3年)『トンボ』
天野賞 三浦 かりん(北海道、4年)『笑顔とスポーツの力をエネルギーに!』
赤﨑賞 原 万琴(北海道、3年)『ミライの地球のわたしたち』
優秀賞 澤田 拓翔(東京都、1年)『Seahorse glider』
優秀賞 山室 結(愛知県、3年)『お年寄りや身体の不自由な人が赤になる前に渡りきれる横断歩道』
優秀賞 山口 葵(愛知県、6年)『星光パネルで地球も、乗り物も』
優秀賞 片岡 明莉(大阪府、4年)『いろいろなところに行きたいな』
優秀賞 岩月 のり子(愛知県、5年)
優秀賞 上野 祐莉奈(愛知県、3年)『音楽でみんながえ顔になるみらい』
受賞作品はこちらへ。
赤﨑?天野?吉野ノーベル賞記念展示室で
- 天野特別栄誉教授に自作を説明する片岡明莉さん
- 自作と対面する三浦かりんさん
- 天野特別栄誉教授と記念写真に納まる上野祐莉奈さん一家
- ノーベル賞展示に見入る
学長賞
天野賞、赤﨑賞、優秀賞
- 天野賞の三浦かりんさんと天野浩特別栄誉教授
- 赤﨑賞の原万琴さんと上山智教授
- 優秀賞の澤田拓翔さんと矢野幾也理事
- 優秀賞の山室結さんと矢野幾也理事
- 優秀賞の山口葵さんと矢野幾也理事
- 優秀賞の片岡明莉さんと矢野幾也理事
- 優秀賞の岩月のり子さんと矢野幾也理事
- 優秀賞の上野祐莉奈さんと矢野幾也理事