トップページ/受賞 理工学研究科修了生の夏目将嗣さんが地盤工学会中部支部賞(研究奨励賞)を受賞
受賞者 |
夏目将嗣さん(理工学研究科修士課程社会基盤デザイン工学専攻修了、小髙猛司教授研究室) |
---|---|
受賞名 |
地盤工学会中部支部賞(研究奨励賞) |
受賞日 |
2025年4月25日 |
受賞テーマ |
越流に対する表面被覆型対策工の効果と堤体崩壊メカニズムの検討 |
地盤工学会中部支部賞(研究奨励賞)は、前年度の「中部地盤工学シンポジウム」で発表された論文の内、最も優れた研究成果として認められた論文の発表者1名のみに授与される賞です。歴代受賞者の大半を国立大学の若手研究者が占める中、修士課程の学生の受賞は異例です。表彰式は、4月25日開催の公益社団法人地盤工学会中部支部の通常総会で行われ、受賞業績を紹介する講演会も行われました。夏目さんは、「粘り強い河川堤防」の標準的な対策工法である裏法被覆工と法尻保護工を設置した堤防模型実験を実施し、越流水による堤内地の洗掘をトリガーとして被覆工の直下で内部侵食が進展して堤防決壊に至るという複雑なメカニズムを解明するとともに、決壊を防ぐためにはドレーン工を併用することが極めて有効であることを示しました。さらに、飽和―不飽和浸透流解析も駆使して理論的に示したことも高い評価に繋がりました。夏目さんは4月から、建設コンサルタントの最大手である日本工営株式会社に就職し、実務の場において実際の河川堤防の調査、設計、維持管理に関わる業務を担う技術者として社会人のスタートを切りました。 |