トップページ/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 「体操のお兄さん」佐藤弘道?薬学部特任教授が今年度初めての講義
1年次開講科目「健康?スポーツ科学理論」で「地域保健(健康づくり)活動」を解説

NHK「おかあさんといっしょ」の第10代「体操のお兄さん」として知られる薬学部の佐藤弘道特任教授が4月18日、八事キャンパスで今年度初めての講義を行いました。昨年6月に発症した脊髄梗塞のリハビリ中とは思えない元気な姿を見せ、梅田孝教授の1年次開講科目「健康?スポーツ科学理論」で、3限と4限の2コマで合わせて学生266人に「地域保健(健康づくり)活動」について解説しました。
難病の脊髄梗塞発症から10カ月 過酷なリハビリが続くも元気な姿で登壇
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講義の様子
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「ヘルプマーク」を示す佐藤特任教授
佐藤特任教授は冒頭、脊髄梗塞について「脳梗塞や心筋梗塞とは違って生活習慣とは全く関係なく、ある日突然、発症します。前触れもありません。治療法もなく、6割の人が車いす生活になり、私のように歩くことができるのは1割ちょっと」と説明。「発症から10カ月が経ち、リハビリを続けて何とか歩けるようになりましたが、走ることはできず、24時間ずっと足がしびれています」と自らの体の状態を学生たちに伝えました。
それでも、佐藤特任教授は一度も座ることもなく、時にユーモアを交えて笑顔も見せながら講義を行い、まず、学位(医学博士)を取得した弘前大学大学院医学研究科社会医学講座時代から携わる地域保健活動「岩木健康増進プロジェクト」の目的や成果などについて解説。生活習慣病予防や健康増進策として実施している骨密度や体組成などの各種測定や健康実践教室の様子などをデータや写真を交えて紹介し、学生たちに「測定の仕方を覚え、健康チェックの結果を見てアドバイスもできるように勉強してください」と呼び掛けました。
続いて、「男性は20代で肥満やメタボの潜伏期間になっている。20~30代の働き盛りの健康づくりが重要」との考えで長年、取り組んでいる「親子体操」の研究について、自らの大学院時代の論文も示して調査の流れや実施したアンケート、体力測定で得たデータなどを提示しながら説明。その考察結果から「親子で一緒に体を動かすことで健康度が向上するだけでなく、育児ストレスや睡眠の質の向上などメンタル面で好ましい影響を及ぼしてくれます」と強調しました。
「学生たちはかわいいですね。11月は5年生に実技を教えます」と佐藤特任教授
講義後、佐藤特任教授は天白キャンパス本部棟を訪れ、野口光宣学長を表敬しました。同席した梅田教授がこの日の講義は野村忠宏特任教授や外部講師らとリレー方式で講義を行っていることを説明すると、野口学長は「学生たちはその都度違うトピックスで飽きることがないので、リレー講義は効果がありますね」と応えていました。週1回リハビリに通っていることや車の運転もできるようになったことを説明した佐藤特任教授は「学生たちはかわいいですね。11月にも来て5年生に実技を教えます」と話していました。
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変わらぬ笑顔の佐藤特任教授
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野口学長(中央)、梅田教授(右)と