トップページ/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 薬学部の講義で卒業生の浅井敦子さんが薬局薬剤師の役割を解説
地域住民の健康づくりを担う「健康サポート薬局」の取り組みも紹介
株式会社浅井薬局(愛知県津島市)の取締役副社長で薬剤師の浅井敦子さん(1977年本学薬学部製造薬学科卒)が5月10日、八事キャンパスで薬学部の梅田孝教授の1年次開講科目「健康?スポーツ科学理論」でゲストスピーカーとして登壇し、3限と4限の2コマ合わせて約290人の学生に薬局薬剤師の役割や「健康サポート薬局」の取り組みなどについて解説しました。
浅井さんは2017年3月に公益財団法人日本体操協会が認定する「一般体操指導員」の資格を取得し、同年9月には浅井薬局で1クール3カ月間の健康体操教室をスタートさせました。さらに、浅井薬局は2021年には橘店に体操教室や健康相談会などを開催できる「健康サポートセンター」を開設し、厚生労働省から地域住民の健康づくりを担う機能を備えた「健康サポート薬局」に認定されるなど、先駆的な取り組みを実践しています。
「コミュニケーション能力を高め 社会や政治の動きにも関心を」とアドバイス
- 学生時代や製薬会社勤務時代のエピソードも
- 1年生約290人が聴講
浅井さんは「薬局薬剤師の仕事と健康サポート事業」と題して、まず薬局で勤務する薬剤師が果たす役割や病院薬剤師との違いなどを豊富な実務経験に基づいて解説。さらに、プールの水質検査や薬物乱用防止教育の授業などを行う「学校薬剤師」の業務や、介護と医療の橋渡し、行政や医師会、保健所などと連携した災害時の救護所の立ち上げのシステム作りなど、地域の薬局の業務が広がっている状況も紹介しました。
続いて、浅井さんは「健康サポート事業」が重要視されるようになった理由を「健康寿命を延ばして医療費負担を減らすため」と指摘。浅井薬局の健康体操教室について「参加する人たちは健康に対する意識が高く、3カ月間の1クールが終わっても継続を希望する人が多い」「一人暮らしのお年寄りが多く、教室に来ることで知り合いができて話ができると喜ばれている」などと教室のニーズの高さを説明しました。
最後に、浅井さんはまとめとして「薬の勉強はもちろん大切ですが、単なる調剤マシーンにはならないでください」と強調。「症状をはじめとしてさまざまなことを患者さんから聞き出すことが大切。ぜひコミュニケーション能力を高めてください」とアドバイス。さらに「新聞などを通して社会の動きや政治にも興味を持ち、いろいろなことを吸収して薬剤師の職能を広げていってください」と後輩たちに託しました。
- 写真で健康体操教室を紹介
- 担当の梅田教授(右)と浅井さん