移行用/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 赤﨑終身教授、天野教授、池上特別講師がそろい、ノーベル賞受賞記念講演会を開催
赤﨑勇終身教授と元名城大学教授の天野浩名古屋大学教授の2014年ノーベル物理学賞受賞を記念した講演会が4月25日、天白キャンパスの共通講義棟北「名城ホール」で開催されました。赤﨑終身教授、天野教授に、2015年度から本学特別講師に就任した池上彰氏も加わった、本学ならではの豪華キャストの講演会には、在学生、附属高等学校生徒など約1600人が参加。「名城ホール」に入り切れない学生たちは3か所の講義室で同時中継の映像を視聴しました。
最初に登壇した赤﨑終身教授は「私は最初の講演者ですので、前座として努めさせていただきます」と会場を和ませた後、「青色発光に魅せられて」を題目に講演を開始。青色LEDを実現した高品質窒化ガリウムの単結晶を作製する「低温堆積バッファ層」技術の解説や、pn接合型窒化ガリウム系青色LEDを発明した経緯を語りました。青色LED発明へのきっかけの一つとなった窒化ガリウムの高品質単結晶作製に成功時を述懐し、「1973年に窒化物半導体のpn接合による青色発光素子の実現への挑戦を開始し、1985年に理想的な窒化ガリウムの高品質単結晶を実現できました。この時の感動は、今も忘れることができません」と語りました。続いて登壇した天野教授は「窒化物半導体の今後の可能性」をテーマに、研究の成果が太陽光発電、医療応用、浄水設備などの幅広い分野で活用されつつある現状を紹介。天野教授は「青色LEDも発明から社会に役立つまで約30年かかっています。何かするには我慢も大切。若い皆さんから、どのような新しいことがでてくるかワクワクしながら待っています」と呼びかけました。
池上特別講師は「青色LED発明の意義と経済的効果」と題し、青色LED発明の意義や応用事例を紹介。2014年ノーベル平和賞を受賞したマララ?ユスフザイさんが国連本部で行ったスピーチを見せながら、「マララさんは教育の重要性を世界中に訴えています。赤﨑先生、天野先生が発明された青色LEDが、電力の行き届かない地域の教育を支えているのです」とノーベル平和賞と物理学賞を独自の視点で解説しました。また「赤﨑先生、天野先生は何もない『無』から『有』を生み出しました。皆さんは恵まれた環境に感謝し、それぞれの目標に向かってがんばってほしい」とエールを送りました。
3人がそろったパネルディスカッションは池上特別講師が進行役を務め、赤﨑終身教授の戦争体験やお互い尊敬する部分など、次々と逸話が披露され、和やかな雰囲気の中でトークも弾みました。聴講した理工学部2年の酒井美輝さんは「青色LED発明がすごい発明だと知っていましたが、電気のない地域の子どもたちを支えていることを知り、あらためて偉大な発明だと実感しました。好奇心とチャレンジ精神を大切に、私もいろいろなことに挑戦していきたい」と話しました。