移行用/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 赤﨑終身教授と山中教授が初対談 JST主催 若い世代に数々の提言

対談する赤﨑終身教授(右)と山中教授(中央) 対談する赤﨑終身教授(右)と山中教授(中央)
ノーベル物理学賞のメダルのレプリカに見入る人たち ノーベル物理学賞のメダルのレプリカに見入る人たち

赤﨑勇本学終身教授?特別栄誉教授と山中伸弥京都大学iPS細胞研究所長?教授が1月9日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで対談しました。赤﨑終身教授は2014年に青色発光ダイオード(LED)の発明でノーベル物理学賞を受賞しています。山中教授は2012年、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究でノーベル生理学?医学賞を受けました。若い世代からの質問を受け付け、2人とも経験や眼力を養うことや失敗を糧にすることの重要性を説きました。
対談は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST、濱口道成理事長)が20周年記念事業として開催しました。JSTによると、2人に面識はありましたが、対談するのは初めて。テーマは「若い世代へ ノーベル賞科学者からの提言~科学技術で次の時代を切り開け~」。小中学生や高校生を含む700人が聴講しました。
研究者を志したきっかけについて、赤﨑終身教授は京都大学に入った1949年に湯川秀樹博士がノーベル物理学賞を受賞したことを挙げました。「湯川先生は京都大学からコロンビア大学に招へいされていて、京大で講義を受けたことはありませんが、科学に志すことを決めました」と語りました。山中教授は大学院で初めて薬理学の動物実験をした際、まったく予想外の結果が出たことをきっかけに、その原因を究明したいという熱意が生まれ、万能細胞の研究に至ったと語りました。
質疑応答では、小学5年の児童から好きな言葉を問われ、赤﨑終身教授は「Experience is the best teacher.(経験は最高の師)」を挙げ、失敗してもあきらめず、それを糧にして研究する姿勢を強調しました。山中教授は「高くジャンプするためには思い切りかがまなければならない」とたとえ話を出し、高みを目指す準備の必要性を説きました。高校1年の生徒は、大きな発見や考え方のヒントを得た他分野の言葉を尋ね、赤﨑終身教授は「Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.(天才とは1%のひらめきと99%の汗)」という発明王エジソンの言葉を紹介し、努力の大切さを語りかけました。山中教授は中国の故事の「人間万事塞翁が馬」を引き合いに、「たくさん経験し、たくさん失敗すること。失敗を前向きにとらえること」と説明しました。
和やかで内容豊富な対談は2時間に及びました。参加した本学理工学部4年の学生は「父母と私の3人で応募し、私だけ当たったので聴講できました。先生方の好きな言葉に感銘を受けました」と話しました。普段は本学附属図書館にある赤﨑終身教授のノーベル物理学賞メダルのレプリカが会場前に展示され、聴講を終えた人たちが見入っていました。赤﨑終身教授の業績を紹介するリーフレットなども配布され、多くの人が持ち帰っていました。

動画「若い世代へ ノーベル賞科学者からの提言 ~科学技術で次の時代を切り開け~」

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