名城大学に在籍する外国人留学生をサポートするスチューデントアシスタント(以下、SA)をしている外国語学部の遠山彈さん。SAを思いっきり楽しんでいるという遠山さんに、活動の魅力について話を聞きました。
私は親の都合で高校3年間をマレーシアで過ごし、アメリカンスクールに通っていました。日本人は私だけだったし英語もしゃべれなかったので、入学から半年間は地獄でした。それでも、体育の授業などを通して少しずつみんなと打ち解けて、友達ができてからは英語がどんどん上達しました。帰国後はアメリカの大学への留学を視野に入れて、外国語学部のある名城大学に入学しました。
入学してから、外国人留学生をサポートするSA制度があると知って参加するようになりました。最初は外国人留学生と日常的にコミュニケーションをとることで、自分の英語力をもっと高めたいと思って参加しましたが、SA制度の趣旨は外国人留学生の学業や学生生活を支援することだという説明を受けて、それなら外国人留学生にとことん日本を楽しんでもらえるように活動しようというマインドに切り替わりました。
SAで最初に参加したのは、外国人留学生向けのキャンパスツアーです。英語が話せる学生を募集していたので、力になれるかなと思ってすぐに手を上げました。ほかにも伊勢神宮や南木曽へフィールドトリップに出かけたり、日本語学習の支援をするスピーキングパートナーをしたりもしています。
中でも一番達成感があったのは、外国人留学生向けの日本語授業で、日本語のスラングについてプレゼンしたこと。友人も誘って大学生の僕たちが普段使っているスラングを実演しながら説明したら、外国人留学生にすごくウケて、やってよかったなと思いました。
今後企画してみたいのはスポーツ大会です。私が高校生のときに友達ができて学校が楽しくなったきっかけもスポーツだったし、スポーツなら言語関係なく体を動かして楽しめる。外国人留学生との距離を縮めるのにぴったりだと思います。
これまでSA活動を通して、名城大学の外国人留学生とたくさんつながって、一緒にごはんを食べに行ったり、買い物を手伝ったりする仲になりました。相手が楽しんでくれるとこっちも楽しくなる。これからも楽しみながらSA活動を続けていきたいです。
日本人の学生からよく聞くのは、英語の間違いが恐くてしゃべれないということです。でも外国人留学生は日本人の学生にとって英語は第二言語だと解っているし、アクセントが違っていたり、単語が出てこなくも気にしていないと思うんです。
英語力よりも大事なのは、外国人留学生のためにどれだけ自分の時間を費やせるかということ。一緒に過ごす時間が長ければ友達意識も芽生えて、自然と会話をするようになります。私はなるべく自分のフリーな時間は外国人留学生と過ごすことを優先しています。それは、せっかく日本に興味をもって来日してくれた外国人留学生に、もっと日本を知ってもらって、日本を好きになって帰ってほしいから。自分のサポートで外国人留学生が日本での生活を楽しんでくれたらうれしいです。
私のモットーは、「思い立ったらやってみる」ということ。SAの活動もそうですが、いろいろなところにアンテナを張って、面白そうだと思ったら躊躇せず手を上げて、学生のうちにできるチャレンジはたくさんしておきたいと思っています。
これからの大学生活での目標は、入学当初から決めていたアメリカ留学を果たすこと。3年生後期から交換留学として行きたいと思っているので、そのために英語のスコアアップなどにも時間を使っていきたいです。
また、名城大学には航空業界を目指す人向けにM-CAPというプログラムがあり、私はM-CAPに今年から新しくできた「パイロットクラブ」に参加しています。子供の頃から飛行機に乗る機会が多く、航空業界に憧れがありました。卒業後の目標はパイロットになることです。「パイロットクラブ」で日系航空会社でパイロットをしている方の話を聞く機会があったのですが、「大学生の間はとにかく興味のあることをやってみたらいい。その経験がパイロットになったときに役に立つから」と言ってもらいました。実際にお話した方も経験豊富でユーモアのある方ばかりだったので、それが正解なんだと思っています。だから、自分の興味の幅を広げていろいろなことに挑戦し、パイロットになるという目標に近づいていけたらと思います。
名城大学には国際交流の機会がたくさんあります。英語に自信がなくてもネガティブになる必要はなし! 身振り手振りでも伝わるし、外国人留学生と一緒に過ごす時間をたくさんもてば、少しずつ距離が縮まって楽しい思い出がつくれると思います。
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