名城大学には、海外での薬学臨床研修を行うプログラムが設けられています。専門分野はもちろんのこと、海外と日本の様々な違いを経験することができる研修を通して、薬学部に在籍する2人が得たものとは?
川原:僕は海外留学が長年の夢でした。学生最後の年に有益な思い出を作りたかったし、これまでとは違った何かに挑戦したかった。なので、この募集を見た時に、参加するしかない! と考えました。来年4月から病院薬剤師として働く自分にとってとても良いタイミングで巡ってきた、またとないチャンスでした。
稲川:私は、海外研修が名城大学にあるのは知っていましたが、興味は全くありませんでした。海外にはわりと頻繁に行っている方なのですが(笑)。でも、友達に誘われて、これから控える実習の前に行くのもいいかなと思って参加を決めたんです。
川原:薬学部は、5年生だと稲川さんのように実習が、6年生だと国家試験対策などで時間が限られているよね。正直、この時期に留学することについて様々な意見をもらいました。でも、絶対にプラスになると思ったので自分の意見を貫かせてもらいました。
稲川:サンフォード大学では、午前は講義を受けて、午後は薬局や学内の施設で実習する流れでした。ちょうど薬局に行ったときに現地の実習生がいたのですが、学生でも薬剤師とほとんど変わらない仕事をしているんです。日本の実習だと、見て学ぶことの方が多いのですが、アメリカの実習生はここで働いているのかと見間違えるほどテキパキと動いていて、驚いたのと同時に少し羨ましいなと思いました。私は来週から薬局での実習に参加するのですが、アメリカの学生たちのように主体的に動けたらいいなと思っています。
川原:そう! 学生の主体性に大きな違いがあると僕も感じました。僕はもう実習は終わっているのですが、彼らを見て、もっと実習時にこう動けば良かったなと思うところはありました。
川原:南カリフォルニア大学のプログラム内容は、最初の1週間は学校での講義がメインで10時から18時ぐらいまでみっちりと。2週目は施設見学を行いました。面白かったのは、同じ疾患に対して使用している薬剤が日本と多少違っていたり、アプローチ方法も違ったこと。薬剤師が行う業務の幅も日本と違って幅広く、ワクチン接種は薬剤師が行うんです。また、アメリカは医療費が高いので、病気を未然に防ぐためにまずは薬剤師に相談に行くんですよ。日本と随分違いますよね? この日米の違いを、日本で薬剤師として働く際、多角的に見られるように意識して学んでいました。
稲川:日米の違いは私も気になっていました。渡航前はアメリカの授業の方が進んでいるんだろうなと勝手にイメージしていましたが、実際に講義を受けてみると、あっこれ勉強した! みたいなことがあって、レベル的には一緒なのかなと。川原さんが言ったように、アメリカの方がワクチン接種など、薬剤師が行う幅は広いかもしれませんが、学んでいること自体は変わらないと思いました。
川原:僕が今回、南カリフォルニア大学を選んだのは、西海岸に行ってみたかったから。大学はロスやハリウッドにも近い都会にあるので、授業の後は、今日はココ、明日はココと決めて、いろんな場所へ繰り出しました(笑)。ドジャースの野球観戦ではマエケンの登板が見られたり、ハリウッドでの野外オーケストラの観賞もプログラムに組み込まれていました。オンとオフをきっちり分けられたのも充実した留学につながったと思います。
稲川:サンフォード大学はバーミンガムにあるのですが、まったく対照的で本当に田舎にありました。地下鉄もない、バスもない、何にもないみたいな(笑)。観光スポットはそれほどありませんでしたが、教授のお宅に招いていただくなど、アットホームなオフを過ごしました。これも大学間の良い交流が続いてるゆえのことですよね。
稲川:講義では必ず発言や質問しようと決めていました。ガツガツしていたかもしれません(笑)。自分で渡航費を捻出していることもあり、学べるものはすべて吸収しようと必死でしたね。回りの人から見ればうるさかったかもしれません(笑)。
川原:確かに、積極性や主体性の大切さをとても実感しました。また、日本とアメリカの違いを見出すことにも注力しました。おかげで、自分の薬剤師としての理想像を見つけることができたかも。僕は救命分野に興味があるんですが、自分でできる幅をもっと広げたいと思いました。
稲川:名城大学には、幸運なことに様々な海外研修のプログラムが用意されていて、奨学金も出してもらえる環境もある。有効に使わないといけないと思いましたし、たくさんの人たちにぜひチャレンジして欲しいと思います。
川原:英語が喋れなくて留学を迷っているなら、それは気にするところじゃないと思います。ボディランゲージや知っている単語をつなげるだけでも、向こうの人は分かろうとしてくれる。恐れずチャレンジすることが大切!
稲川:外国語を喋られるようになることも大切ですが、伝えたい事があるかどうかが大切かと。言語のことを考える前に、そもそも自分が主体的に行動できているか? と自問するのもいいきっかけになると思いますよ。
プログラム | 海外臨床薬学研修 | ||||
渡航期間 | 2018年8月5日~8月19日 | ||||
研修先 | アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス
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利用補助制度 | 学部?研究科の国際専門研修プログラム |
プログラム | 海外臨床薬学研修 | ||||
渡航期間 | 2018年6月20日~6月30日 | ||||
研修先 | アメリカ アラバマ州バーミンガム
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利用補助制度 | 学部?研究科の国際専門研修プログラム |
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