2022/07/14
経営学部 経営学科3年 小森田竹紀さん
高校の部活で華道を始めた小森田さんは、“夢中”を見つける達人です。
2021年には、華道と経営学のゼミの学びをリンクさせた国際交流イベントを主宰。大成功に導きました。
果たして、小森田さんの行動力を支えたものとは? 話を聞いてみましょう。
A
高校の部活です。「将来、海外の方と交流する際に、日本の文化を伝えることができればいいな」と思って入部したのですが、実際にやってみたら予想以上に楽しくて、今でも続けています。花屋さんで花を購入して、家で生けることもあります。私が習った松月堂古流の生け花は、自由な感覚で花と向き合うことができる流派なので、創造力と想像力を刺激してくれます。その哲学のようなものが自分に合っているのかも知れません。
A
というよりも、表現するプロセスで“こだわっている時間”が好きです。高校では、華道部と同時に「映画研究部」にも所属し、映画を作っていました。部員が少なかったので、監督兼主演俳優です。ほかにも、プラモデルの部品にヤスリをかけて細部にこだわりながら完成させたり、自分の好みの味になるように料理するのも好きです。今は絵の練習もしていて、マンガの制作をめざしています。
A
実は、高校では理系コースで学んでいました。でも、元々興味のある分野が人文、社会、環境などを掘り下げる科学の世界でした。そこで、私のめざす学びのある経営学部を選択しました。授業はとても楽しく、会計学や人的資源をテーマとする講義では毎回発見があります。経営学の考え方では、いま正解とされている事柄や価値が絶対のものではなく、その時々の状況や環境によって答えが異なり、良しとされる行動や選択も変わってくると、教授から教わりました。経営学に絶対的な真理はありません。その柔軟性、多様性に魅力を感じます。
A
友人は多くないですが、自分の気づいてない部分を気づかせてくれる人に恵まれています。華道についても、先輩に何気なく「華道が教えられるんですよ」と話したところから、「それ、オモシロイじゃん!」となり、すぐに教授に伝わった…。すると、教授から「いいね! イベントをやってみたら?」と言われ、同時にその話が大学の国際化推進センターにも伝わり、華道のイベントで講師を務めることになり…。この何かがはじまるスピード感はスゴイ! 経営学部だけでなく、大学全体にポジティブな雰囲気が漂っています。
A
2021年の秋、留学生を対象に英語で華道の魅力を伝える「華道で国際交流」というイベントを開きました。華道の特徴を解説した後、私が生け花のデモストレーションを行い、その後、参加者が生け花を体験するというプログラムです。数人の仲間にサポートしてもらいましたが、想定よりかなり多くの参加者が集まり、まさにうれしい悲鳴でした。海外からリモートで参加してくれた留学生もいて、大好評だったようです。
A
名城大学は先生と学生、先輩と後輩という隔たりがほとんどなく、イベントなどを開くと交流の輪がどんどん広がっていきます。教授、大学職員の方々、外部の企業の方々など、世代も立場も異なる人々との対話に触発されて、いろいろな角度から物事の見方ができるようになってきました。私は「トップリーフ※」という学生団体のアップサイクル活動にも参画していますが、有松絞りのお祭りではワークショップを開く機会をいただき、地元企業の方々と協業することができました。出会いは成長のチャンスだと実感しています。
※主に衣服の廃棄品や不用品を新たな価値あるものに生まれ変わらせる「アップサイクル」に取り組む名城大学の学生団体。
A
将来の目標はまだはっきりとしていませんが、大学で学んでいることを活かし、海外の人とも関われる仕事につけたらいいなと思っています。ただ、就職活動では、地域経済に貢献できる企業をめざすつもりで準備をしています。仕事として与えられた環境の中で、思い切り楽しむ自信もあります。そして、これからも様々な経験を積み、新たな“夢中”を探していきたいと思っています。
愛知県東郷町出身。高校時代、「おもしろそう!」だと思い、部活で華道部を選択。流派は自由闊達な作風が持ち味の松月堂古流。師匠から奥義を伝授され、人に教えられるレベルに達した証の「奥許(おくゆるし)」も取得。ファッションはアメカジが好きで、とりわけ靴とバッグは本革製にこだわっている。経営学部では、外国文化やジェンダーをとりまく問題をテーマとするゼミに所属し、自分の興味ある世界を掘り下げている。
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