2019/04/25
農学部生物環境科学科2年 田中克茂さん
お菓子を食べている時が一番幸せという田中さん。高校生の時は自分でお菓子を作りたいとクッキング部に入部。ところがおだやかな毎日から一変、大学で始めた日本拳法では、戦う魅力を知って実力をつけ、来年度からは主将に。部としての結果を残すために自らの練習と後輩の指導に励む一方で、自宅ではお菓子を作り、甘い香りに包まれる至福のひとときを過ごしています。そんな二面性を持つ田中さんに、お菓子づくりの魅力と日本拳法のおもしろさの双方について語ってもらいました。
A
日本拳法は、打撃、蹴り、投げ技などで勝敗を決める武道です。決まった型などはなく、構えも自由です。100人いたら100通りの拳法があると言われています。体重による階級などもなく、どんな相手とも勝負しなければなりませんが、防具とグローブを着用しているため安全なスポーツです。自衛隊の徒手格闘や警察の逮捕術のベースにもなっているもので、とても実践的なことが特徴です。
A
組手の駆け引きがあることです。日本拳法は、相手を一撃で仕留める技を出すことで1本となります。相手や自分が技を仕掛けるための間合いがとても重要で、その駆け引きにおもしろさがあると感じています。また技を自由に使えるので、自分の得意技でどんどん攻めていけるのも魅力です。技が決まりにくいとも言われているだけに、綺麗に技が決まった時はとても気持ちいいですよ。いわゆるクリーンヒットですね。
A
もともと高校生の時から格闘技には興味を持っていましたので、大学に入ったら格闘技を学んで、大切な人を守れる強い人間になりたいと思っていました。大学で出会った友人が、たまたま日本拳法をやっており、誘われたことが始めるきっかけでした。未経験から始めましたが、現在は初段の黒帯で、これまでに名古屋大会で準優勝、中部学生新人団体戦で3位という成績を残しました。
A
はい、小さい頃からお菓子が大好きで、あまりにも好きなので、買って食べるよりは自分で好きなだけ作って食べたい、という思いから高校ではクッキング部に所属していました。部員30人のうち男子はなんと私ひとりでした(笑)。大好物のプリンをはじめマドレーヌやいちご大福、メロンパンなどいろいろ作りました。自分で食べるのはもちろんですが、友人の誕生日や体育祭の時などにはお菓子を作ってみんなに配って、美味しい!と言って喜んでもらえるのが嬉しかったですね。今でも月に1、2回は自宅でお菓子づくりをしています。これまでの一番の大作は、庭で焚き火を使って作ったバウムクーヘンです。美味しかったですよ。
A
高校時代まで、順位が決まる競技の経験はありませんでした。日本拳法部に入ってから、目標を立ててそこに向けて練習し、試合では絶対に勝ちたい!という強い気持ちを持つことで、底力を発揮できるという発見がありました。これまで大会で何度も負けを経験しましたし、怪我で悩んだ時期もありました。しかし負けた試合を振り返り、なぜ負けたのかを追究し、反省して練習し続けた結果、目標を果たすことができました。こうした結果が自信にも繋がったと思います。
A
来年度より主将になります。個人で強くなるだけでなく、名城大学日本拳法部として結果を残せるようにしたいと思っています。昔の名城大学は強かったと聞いていますが、最近また強くなったと認められるようになりたいです。そのためにもまずは中部学生大会での優勝を目標に練習に励んでいます。今年度、4名の部員が黒帯になりました。まずは来年度もたくさんの新入生に入部してもらい、全員が黒帯を取れるよう、しっかり指導もしていきたいと思っています。
A
幼稚園からボーイスカウトに所属しており、自然に触れる機会が多くありました。特に生態系の多様性に興味があって、学びたいという思いがあり、できるだけフィールドに出て実習ができるところを探していたところ、出会ったのが名城大学のこの学科でした。フィールドに特化した大学は他にありませんでしたので。実際、入学してから頻繁にフィールド実習に出かけています。干潟に行って生物採取を行ったり、森林実習で毎木調査を行ったり、農場での土壌実習など、学科特有の実習が2週間に1度あり、とても興味深いです。将来は、こうしたフィールドをメインに、自然環境に関わる仕事に就きたいと思っていますので、そういう意味では日本拳法で体を鍛えて体力をつけることも、将来のために役に立つと思っています。
A
ズバリ、多様な人材がいるということです。いろいろな分野に興味を持っている人がたくさんいます。だからでしょうか、サークルの数も多いですし。好奇心が旺盛で、いろいろなことにチャレンジしている人が多いことで、いい刺激を受けていると思います。日本拳法との出会いも、この大学に入って友人から誘われたことがきっかけですから。新しい発見がたくさんある大学だと思いますね。
父、姉、いとこ、叔父が、みなボーイスカウトに入っていたことから、幼稚園の時からボーイスカウトの活動に参加。現在も続けている。そこで植物など自然環境に興味を持ち、大学でも生態系の研究をするために名城大学を選択。無類のお菓子好きで、食べたいものは自分で作る。特にプリンが好き。ケーキをはじめ、和菓子までお菓子は一通り作れる。お菓子づくりの魅力は、手間をかけた分おいしくなるところ。岐阜県出身。取材の前日に姉が結婚。式では号泣してしまったとか。
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