大学女子駅伝界で『連勝街道』を突き進む名城大学欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网にこの春、新たに7人の1年生が加わった。昨年度まで4年連続で全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝の“駅伝2冠”に貢献してきたエースたちが卒業し、世代交代を迎えた今季。すでに4月の競技会では上級生に勝るとも劣らない好走を見せた1年生もおり、欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网には新しい風が吹き込んでいる。今後の活躍が見逃せない新入生たちを紹介する。
冬場のロードシーズンが一段落し、春からはトラックシーズンが開幕。上半期は多くの選手が5月27日~29日に岐阜?長良川競技場で行われる東海インカレや、6月9日~12日の日本選手権兼U20日本選手権(大阪?長居競技場)への出場を予定している。
今年は8月1日から6日に南米コロンビアのカリでU20世界選手権が開催され、日本選手権とU20日本選手権がその代表選考競技会に指定されている。19歳以下の世界大会ということで、1年生にとっては出場権を獲得できるチャンス。“日本代表”が現れる可能性も十分だ。
今季から名城大学欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网に加わった新入生たちは以下の7人となる。
石松 愛朱加(いしまつ あすか/人間学部?人間学科/兵庫?須磨学園高校卒)
昨年12月の全国高校駅伝ではエース区間である1区で6位と好成績を収め、1月の全国都道府県対抗女子駅伝でも6区1位と、中学?高校時代から全国区で活躍する石松選手。中学3年時の国体少年B1500mでは、現在大学ナンバーワンランナーである拓殖大学の不破聖衣来選手(高崎健康福祉大学高崎高校=当時)と、この春からチームメイトになった米澤奈々香(静岡?北浜中=当時)を抑えて全国優勝も成し遂げている。
大学入学前の2月頃に右太ももに疲労骨折を起こし、現在は回復途上。「故障したのは高校での駅伝にすべて出場し終えてからだったので、少し休めるタイミングだと捉えました」と笑顔で話し、何事もポジティブに捉える明るさを垣間見せている。現在は故障明けということもありBチームで練習を積んでいるが、「夏合宿までにAチームに入りたい」と意気込む。U20日本選手権にも出場予定で、「個人のレースでしっかり結果を残したい」と気合を入れている。
上野 寧々(うえの ねね/人間学部?人間学科/愛知?名古屋大谷高校卒)
地元?愛知県出身の上野選手は幼い頃から名城大学の駅伝に憧れを持っていたという。小学生だった頃に大学女子駅伝をテレビ観戦し、このチームに心を奪われたそうだ。当時からクラブチームで陸上に取り組んでおり、中学?高校でも長距離種目に注力していた。「名城大のユニフォームを着て走りたい」との思いから、自己推薦入試を経て入学を決めた。
これまで全国大会等への出場経験はなく、実績ある選手たちと同級生になることについては「不安もありました」と話す。しかし、「恵まれた環境で競技できることに感謝して、みんなに追いつくという気持ちでやっています」と前向きだ。「4年間で1度でもいいからレギュラーになりたい」と強い気持ちを語った。
大河原 萌花(おおかわら もえか/法学部?法学科/福島?学法石川高校卒)
中学時代から何度も全国大会を経験している大河原選手。昨年はU20日本選手権の1500mで優勝し、インターハイも5位に入っている。大学でチームメイトとなった米澤奈々香選手とは中学1年時から面識があり、高校では同じ東北地区で何度も競ってきた。「入学前から同じ大学になれば一緒にがんばれると思っていましたが、入学後一緒に生活してその気持ちが高まりました」と話す。1500mのベスト記録は4分18秒65で、「4分18秒は絶対に切りたい。あずみ(柳樂選手)がいいタイムで走ったので、自分も4分15秒を狙いたいと思っています」と同級生の活躍に刺激を受けているようだ。
昨年12月頃からシンスプリントの痛みが長引いていたが、現在は回復に向かっている。「ポイント練習にも参加できるようになり、メニューをこなせたことで自信になりました」と大学での練習に身体を慣らしている段階で、U20日本選手権出場に間に合わせられるようトレーニングを積んでいる。「強い気持ちを持って練習に取り組んでいきたいです」と大学での活躍を誓う。
柳樂 あずみ(なぎら あずみ/人間学部?人間学科/福岡?筑紫女学園高校卒)
4月9日の金栗記念選抜中長距離大会(熊本)1500mで、大学初レースにして4分15秒71の自己ベスト、東海学生新記録を樹立して話題をさらった柳樂選手。高校時にも国体少年B1500m優勝(19年)など実績は十分だが、大学入学後の勢いが目覚ましく、3000mでも4月30日の木南記念(大阪?長居)で9分10秒66と自己ベストを更新するなどインパクトのある走りを見せている。
1年生の間は1500mを中心に取り組んでいく意向で、「安定して4分15秒を切ることが目標です。また、壁がすごく大きいとは思いますが4分10秒を切るのにも挑戦したいです」と高い志を口にしている。U20日本選手権は1500m、3000mに出場予定で、「勝つレースがしたい。これまでは世界大会を目指せる機会がなかったのですが、今は挑戦したい気持ちを持っています」と希望に満ちている。「スピードを活かしつつ、長い距離も走れるようになりたい」と駅伝も見据えて日々の練習に取り組んでいるそうだ。
原田 紗希(はらだ さき/法学部?法学科/宮崎?小林高校卒)
「走ることがすごく好きで、日本一の強いチームで、好きな駅伝に専念したかったので名城大学への進学を決めました」と話した原田選手。長い種目が得意で、大学では10000m、ハーフマラソンなど長い距離で戦っていきたいと考えている。東海インカレでは自身初の10000mに出場予定。「初めてなのでどうなるのかわからない部分が大きいですが、自分がどのくらいで走れるのか知る機会にしたいです。監督とは“33分台”と話していて、そこは達成したいです」と新たなチャレンジに心を燃やしている。憧れの先輩には小林成美選手(4年)の名前を挙げ、「得意な種目や身体つきに似ているところがあると思うのですが、走りは自分と全然違うので、ああいう走りがしたいと思っています」と話した。社会科の教員免許取得に向けて教職課程を履修しており、学業の面にも力を注いでいる。
明貝 菜乃羽(みょうかい なのは/法学部?法学科/大阪?大阪薫英女学院高校卒)
昨年の全国高校駅伝で4区区間賞獲得の実績を持つ明貝選手が名城大学を意識し出したのは、高校入学直前の中学3年の冬。在学期間は重なっていないものの、同じ薫英女学院高校の先輩で、この春に名城大学を卒業した髙松智美ムセンビさんが出場していたこともあり、大学女子駅伝での名城大学の活躍に注目することになった。チームの雰囲気に好感を持って、自身も進学したいと考えるようになったそうだ。
3月までは故障がちだったものの「少しずつ調子が上がっている感覚はあるので、U20日本選手権で自己ベストを更新したいです」と目標を掲げている。また「夏合宿で距離を走れる土台を作り、長い距離に対応できるようになりたい。その上で5000mにも挑戦したいです」と具体的なビジョンを持って日々を過ごしている。
米澤 奈々香(よねざわ ななか/人間学部?人間学科/宮城?仙台育英学園高校卒)
中学時代には1500mで全国優勝している米澤選手。高校3年時のインターハイは1500m2位、3000m3位といずれも日本人選手トップで、全国高校駅伝でもエースが集う1区で1位と、同世代を牽引する存在だ。名城大学に入学後すぐの4月には毎週のようにレースをこなし、3000mは4月30日の木南記念で9分09秒44と順調な滑り出しを見せている。「この時期にしてはいいタイムで、自信になります」と話す一方、1500mと5000mに出場した4月中旬の日本学生個人選手権(神奈川?平塚/それぞれ4分25秒70で5位、15分51秒62で3位)は納得いく走りではなく、「連戦にも耐えられるような力をつけたい」と課題も見つけている。
大学では競技だけでなく、学業にも力を入れたいと考えている米澤選手。英語の教員免許取得に向けて、教職課程を履修中だ。名城大学は「競技と学業が両立ができる環境」というのが進路選択の決め手になった。
2020年の日本選手権では高校生ながら1500m2位という成績を収めており、今年もU20ではなく一般の部に出場予定。U20世界選手権の代表権もかかるが、「そこも意識しながらとは考えていますが、まずは目の前のことをしっかりやるというスタイルでやっていきます」と落ち着いた口調で語る。「1年1年成長できる4年間にしたい。まずは目に見えてわかる自己ベスト更新が目標です」と、自身のステップアップを第一の目標に掲げている。
1年生7名のフレッシュな声を動画でお届けします。名城大学を志した理由や競技での目標を各選手が熱く語りました。高校時代の貴重な写真や、プライベートな話も満載です。米澤選手と石松選手は寮の自室を大公開。お見逃しなく!
高校での高い実績を持った選手たちが全国から集まったこの学年。「同級生の活躍が刺激になる」とどの選手も口をそろえ、お互いに良い影響を受けているようだ。
米田勝朗監督も今年の新入生は実力者揃いと認めている。特に柳樂選手については入学後すぐに好タイムの自己新で走り「大学でかなりいいスタートを切れたと思う」と高く評した。米澤選手についても、4月の連戦をしっかり乗り切ったことを評価。この2選手についてはU20世界選手権出場へ向けての期待もにじませている。一方、故障などで出遅れている選手も多いため、そういう選手たちはすぐに結果を求めるのではなく「(6月、7月に北海道で行われる)ホクレン?ディスタンスチャレンジあたりで記録を出してほしい」と考えている。
秋以降は駅伝での活躍も期待されるが、「1年生に無理をさせない」いう方針を示している。「いくら強い1年生がいると言っても、主要区間は上級生が担うチームを作りたい」と、チーム全体の成長を考え、この1年だけでなく今後も発展していけるよう、長期的な視野を持った編成を考えている。「これまでの先輩が築いてきた財産が現在の名城大学にはあります。その財産を大切にしてやっていきます。上級生が1年生のいい見本になってほしいですね」と1年生が気負うことなく競技に取り組める環境を整えているようだ。
エースの小林成美選手を筆頭に、今年度も力のある選手がそろう名城大学欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网。米田監督は1年生が「4年かけて強くなってくれれば」と、時間をかけて成長していくことを期待している。
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