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2019/12/9

『2年連続2冠』へ視界は良好 Vol.3

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3連覇を果たした全日本大学女子駅伝(通称:杜の都駅伝)からはや1ヵ月、名城大学グラウンド陸上トラックでは、欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网の選手たちがたゆまず練習に励んでいる。12月30日に開催される2019全日本大学女子選抜駅伝競走(通称:富士山女子駅伝)を約1ヵ月後に控え、それぞれが胸に闘志を秘め精進を重ねる。

昨年、悲願の初優勝を果たした名城大学にとって、今年の富士山女子駅伝は2年連続の2冠を懸けて臨む大会となる。指揮を執る米田勝朗監督は「杜の都駅伝では、なかなかいい駅伝ができました。これが本当の力だ、ということを富士山女子駅伝でも示してほしいです」と、力通りの走りを次の大会でも期待している。
区間の構想については、「駅伝では流れが大切。昨年、この駅伝を走った選手も複数残っており、区間の経験を生かすという考え方もありますが、それよりも適材適所で一人ひとりの能力を最大限引き出せる区間配置にするつもりです」と話した。杜の都駅伝でしのぎを削ったライバル校?大東文化大学のオーダーを想定しながら、優勝に向けた区間配置のプランを練っている。

なかでもポイントだと考えている区間は最終の7区。起伏に富んだ上りコースの最長8.3km区間だ。そこに大東文化大学がエース級の選手を配置することを想定し、6区までにどこまで引き離してアンカーへ繋ぐかが重要になると目算を立てている。ただ、「大きなミスさえしなければ常に主導権を持って駅伝ができるはずです」と米田監督の自信は十分。杜の都駅伝を走った6人のほか、2年生の井上葉南選手が11月16日の日体大長距離競技会3000mで9分14秒32の自己新記録を出すなど戦力は充実している。

チームを勢いづける走りが必要

富士山女子駅伝も杜の都駅伝同様、今年7月、イタリア?ナポリで開催されたユニバーシアードに日本代表として出場した強力トリオ、加世田梨花選手(3年)、髙松智美ムセンビ選手(2年)、和田有菜選手(2年)がチームの柱となる陣容だ。杜の都駅伝では出場メンバー最上級生としてチームを牽引した加世田選手が、大会への意気込みを語った。

「杜の都駅伝の前には、出走するすべてのメンバーが〝5000m15分台?という目標は達成できていませんでした。そのなかで力を出し切れたとは思いますが、富士山女子駅伝を走るメンバーは皆、今度こそ15分台を出していないといけないと思います。それとともに、それ以外のメンバーにもチームを勢いづけるような走りが求められていると思います。富士山女子駅伝は杜の都駅伝よりも1区間増え、チームの層の厚さが現れる駅伝だと思うので、底上げが大切です」
チームの大黒柱らしく、チームメイトたちに高いレベルを求める。そして、「まずは近々トラックのレースがあるので、そこでいい走りをして、駅伝に向かっていきたいです」と話した。

そのトラックレースは11月30日の日体大長距離競技会5000mだったが、和田(15分29秒30=自己ベスト)、加世田(15分33秒10=自己ベスト)、髙松(15分44秒72=シーズンベスト)の三本柱を筆頭に、1年生の小林成美(15分44秒76=自己ベスト)と山本有真(15分57秒21=自己ベスト)が15分台をマーク。2年生の井上葉南も5000m初挑戦ながら16分07秒99、3年生の加藤綾華も自己ベスト(16分19秒50)と、チームはまさに絶好調だ。15分58秒10の自己記録を持つ1年生の荒井優奈を含め、現有勢力での15分台はこれで6人に。「出走するすべてのメンバー(富士山女子駅伝は7人)が5000m15分台」という目標にあと一歩と迫っており、チームの底上げは着実に進んでいる。

集大成の4年生、それぞれの想い

杜の都駅伝では4年生が1人もエントリーできなかった。富士山女子駅伝での起用についても、米田監督は「現在のチーム状況を考えると、4年生は自己記録を更新するくらい良い状態にならないと、メンバーに入るのは難しいでしょう」とシビアだ。
とはいえ、4年生には4年生の役割があり、「最後の駅伝になるので、チームの精神的支柱として、どこまでチームのために行動できるか一人ひとり考えて自分のやれることをしっかりやってほしい」と話した。そしてその想いは、4年生の部員たちにもしっかり伝わっているようだ。

黒川ももか選手は今年、寮長としてチームの寮生活を支えてきた。「自分は走力の面でチームを引っ張っていくことはできなかったのですが、別の面からチームに貢献できると思い、寮長をしたいと考えました」と、毎年4年生の中から選ばれるこの役職に自ら立候補した。ペア補強のスケジュール管理をし、各選手が練習と授業をうまく両立できるように調整するなど、縁の下の力持ちとして種々の仕事を担ってきた。「富士山女子駅伝は4年間の集大成になるので、良かったと思える結果を出せるよう最後まで全力を尽くします」と、自分の役割を全うするつもりだ。

志和真純選手も、競技がなかなか自分の思うようにいかないなか、チームに対して何ができるか考えてきた4年生。悩んでいる後輩の相談に乗り、前向きな言葉をかけるなど「精神的な部分でチームメイトを支えられるように取り組んでいます」という。「駅伝では、出場しないメンバーが出場する選手とは違った部分での準備をすることによって、選手が安心してスタートラインに立つことができると思います。準備を徹底して当日を迎え、優勝に全員が貢献できるようにしたいし、自分がそのサポートの部分を4年生として引っ張っていきたいと思っています」と意欲をみせている。

副主将の向井智香選手は、1年生の時に3000m障害でアジアジュニア選手権に出場するなど大舞台を踏んできたものの、大学生活全体を通じて長くケガに苦しんできた。
「高校時代に比べて走る量が増えたのに、筋力が伴っていないまま練習を続けてしまったことがケガの原因だと思います。痛みを感じても練習していたので、それもよくなかったのだと思います」という。
4年生になってから順調に練習ができていた時期はあったが、8月中旬に痛めた右かかとが現在でも回復しておらず、「今のケガの状態を考えると富士山女子駅伝は走れないと思います。それは悔しいですが、私は卒業後も競技を続ける予定なので、個人的には準備期間だと思って焦らずやっていきたいと思っています」と、前を見据え表情にくもりはない。「最後の学生駅伝となる富士山女子駅伝では、当日、全員がそれぞれにとって最高の状態を迎える準備できるように、自分が率先して行動したいです」と話した。

今年、チームの主将を務めている塩崎葵選手は、昨年の先輩の姿を見て、自身も主将としてチームを盛り立てたいと思い、同級生との話し合いを経て就任した。
「今年の4年生は走力でチームを引っ張れていない面があったのは事実だと思います。だけど、それだけが4年生の役割ではないと考えています。『チーム全体のモチベーションを上げるために、みんなでチームを引き上げていけるようにしよう』と4年生同士で話し合い、そこを大切にしてきました」と、チームのことを誰よりも真剣に考えてきたのが言葉の端々に表れる。主将として、走り以外の面でどうチームをまとめていくのか考えるようになり、過去の先輩を参考にしながらも、自分らしい主将になれるよう心がけてきた。「遠い存在の主将ではなく、一人ひとりを見て声をかけ、親身な対応ができるような主将になれるよう努めてきました。名城大学で駅伝を走って優勝に貢献したいという個人の目標は達成できていないのですが、最後まで諦めずにやっていきたいです」

集大成の富士山女子駅伝で、4年生はそれぞれの想いを抱えながら着実に準備を進めている。

最高の状態で最高の笑顔を

「長距離は精神面が走りに現れる」と話したのは中尾真理子コーチ。選手それぞれの気持ちに寄り添い、集中して練習に取り組めるようケアしている。「監督の指示や指導について、納得いかないまま取り組むのは選手にとってよくないことだと思います。なので、本人の意思をしっかり確認するようにしています。不満を抱えてやってほしくないので、何かあるなら言ってほしいと伝えています。一人ひとり目指すところは違うので、自分がどうしたいのかしっかり言えるようなってほしいですね。伸びている選手はやはり、明確に目標を持っている選手です」と話す。
富士山女子駅伝でも、「周りを意識する前に、自分のことをしっかりする。自分と向き合い、自分の状態を整えて走り出すことが重要です」と、自分自身のことに集中することを重要だと考えている。

自分自身の状態を整えるのが大切だと考えているのは米田監督も同じ。「選手が自分の状態を冷静に見極められていれば結果を出せるはず。〝速さ?ではなく〝強さ?を示すには試合に合わせられることが大切です」と話し、持てる力を出し切るためのコンディションづくりの重要性を強調している。
今や学生女子駅伝界をリードする存在となった名城大学。
「これだけ戦力がそろっているなかで、負けるわけにはいきません。杜の都駅伝で示せた強さをさらに見せつけたいですね」と米田監督は話した。また、「強い女子選手は高校卒業後に実業団に進み、大学生のレベルは低い、という評価を受けていた時代がありました。だからこそ、見ている人たちに『大学生のレベルはこんなに上がったのか』と思ってもらえるような走りを選手たちにはしてほしいと思います。今でも男子に比べ注目度が低いというのが実情ですが、強い女子大学生ランナーがたくさんいるということをわかってもらえるような駅伝をしたいと思います」と、大学の枠内にとどまらない広い視野で、選手の力走を期待している。

主将?塩崎選手は「チームは杜の都駅伝の優勝だけでは満足していません。もう一度、富士山女子駅伝で勝ちきって、最高の笑顔で終わりたい」と意気軒昂だ。

名城大学欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网にとって、もはや最大のライバルは自分たち自身。より一層高いレベルを目指し、チーム一丸となって挑戦を続けている。